1日300万人、年間12億の人々が利用する巨大ターミナル駅・渋谷は、100年に1度の大規模再開発の最中であります。いつ行っても何処かが工事中のイメージでしたが、最終段階になりました。2012年の渋谷ヒカリエにはじまり、15年かけ９つもの高層ビル建設を計画し、今年7月に商業施設部分が開業した渋谷サクラステージをもってほぼ完成となります。

9つの高層ビルは開業順だとこのようになります。

①渋谷ヒカリエ

②渋谷キャスト

③渋谷ブリッジ　

④渋谷ストリーム

⑤渋谷ソラスタ

⑥渋谷スクランブルスクエア（2019年11月東棟開業　2027年度中央棟西棟開業予定）

⑦渋谷アクシュ

⑧渋谷フクラス

⑨渋谷サクラステージ

めまぐるしく再開発が進む理由はさまざまですが、大きくは鉄筋コンクリート造の建築のライフサイクルは70年前後と言われています。（材料、工法により150年を超えるものもあります）

また固定資産として使えるのは47年であること、バブル期の旧耐震基準など東日本大震災発生からの学びを受け、防災機能を意識した再開発が必要とされていることなどです。

今回の開発によって、4つの鉄道会社8路線が拡張・増築を繰り返した結果、迷宮化していた移動がスムーズになるそうです。

今回の桜丘地区再開発においてサクラステージがもたらす影響は大きく、7月21日からJR渋谷駅の新駅舎・新南改札から直通で繋がることにより遠回りしなければならなかった部分へのアクセスが容易になりました。

また人の流れをスムーズにするため、東急不動産や渋谷区などはここ数年、駅周辺の再開発ビルを結ぶ歩行者デッキの整備を進めていますが、サクラステージの新たなデッキの完成により駅のまわりを周遊できるようになりました。2027年度には宮益坂上から道玄坂上までの800メートルを一度も地上に降りることなく、デッキで移動できるようになる計画だそうです。

再開発の話が長すぎました。。

サクラステージには「KATE TOKYO 渋谷サクラステージ店」がオープンしました。様々なデジタルコンテンツを活用しながら、アジア全体でのプロモーションのグローバル旗艦店で、ここにしかない商品や108色のアイカラーから好きな色を自由に組み合わせて、オリジナルパレットがつくれるモニターもあります。

サクラステージはグルメも充実しています。今回は、スパイス料理のStand Bánh Mì（スタンドバインミー）の新業態Tipsy Tiger（ティプシー タイガー）でいただきました。

他にも商業エリアはショップやレストランなど37テナントがあります。

まだまだ行けてないところが多いと改めて感じた渋谷でしたが、それ以上に、渋谷を訪問する人々が安全・便利になるよう開発し続けている有り難さを感じました。