もう一つの北斎の美術館「すみだ北斎美術館」でも、北斎グレートウェーブ・インパクト―神奈川沖浪裏の誕生と軌跡―が開催されています。

新紙幣記念で何かと話題の神奈川沖浪裏ですが、以前説明したように「錦絵」と呼ばれる多色摺の浮世絵木版画です。江戸時代に8,000枚ほど刷られ、今も約200枚が現存するといわれています。

昨年クリスティーズがニューヨークで開催したオークションで、3億円以上の値が付いたのですが、版画でこの金額は前例のない出来事でありました。

何が違うのかと言うと、簡単に言えば、初刷りが一番高いので、落札されたものが比較的に初刷りに近い作品であったのです。

今回、すみだ北斎美術館に飾られているものも、非常に状態が良く、空の色や雲のかたちもはっきり確認できるのが特徴だそうです。

館内にはもう一つ、神奈川沖浪裏がありますが、比較しても私にはわからないようでした。。。

企画展は、神奈川沖浪裏という作品を、様々な浮世絵師の作品や資料から深堀りする視点の展覧会となっています。

すみだ北斎美術館の建築デザインは、21世紀美術館をデザインした妹島和世氏です。