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ティム
2026/05/30 04:36

誰が袖

「六月は酒を注ぐや香を撒くや春にまさりて心ときめく」この歌は、自然のエネルギーが最も高まる初夏の季節を、五感(香りやお酒)を使って華やかに表現しています。

一般的には桜の季節である春が愛でられがちですが、与謝野晶子にとっては6月こそが最も情熱的で心が躍る季節と印象づけたのです。雨が多く鬱陶しいと思われがちな水無月を、憂鬱なものとして捉えないところが素敵ですね。

さてタイトルの誰が袖(たがそで)というのは匂い袋の事です。中に香料を詰めて着物の袂(たもと)にしのばせ、香りを楽しんだもので、形も着物の袖の形をした小さな布袋を二つひもで結んだものです。そう、匂い袋のあの形は袖だったのです。

誰が袖の由来となったのは、古今和歌集に収められている「色よりも香こそあはれと思ほゆれ誰が袖ふれし宿の梅ぞも」という歌です。
(梅の花は、その色以上に香りが素晴らしい。一体、誰の袖が触れたからこんなにも良い香りがするのだろうか)という意味で、袖に焚きしめられた香りをとおして、恋しい人を想う様子が詠まれています。


香十は、織田信長が天下統一を目前にした時代に京に生まれ約450年の歴史を持つ、御所御用を務めた香老舗です。

日本の香文化の源流をふまえ伝統を受け継いでいます。現在は銀座に本店を構え、京都は二寧坂にあります。


いよいよ水無月となります。日本酒も淡麗な夏酒が出揃います。お気に入りの香を焚き夏酒で涼を取りながら「情熱の歌人」として知られた与謝野晶子を偲んでみてはいかがでしょう。

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1 件の返信 (新着順)
まるまる
2026/05/30 08:07

香りにまつわる素敵なお話💓
植物に水やりをしながら今朝も暑いなぁと思ってましたが,ご投稿にスッと清々しさを感じました。

和の香りもいいものですね。探してみたくなりました。
日本酒は苦手なのですが、ティムちゃんのお酒はキリッと冷えて辛めかな、お酒好きの人には堪らないだろうな、なんて想像されます🍶