Photoシェア

ティム
2026/06/25 00:45

奇跡の4粒

宮崎市の北部に位置する佐土原町は美しい海岸と緑豊かな自然に囲まれた町で、かつて日向(ひむか)の国の中心的な城下町として栄えました。その地から世界に誇れる伝統野菜の「佐土原ナス(さどわらなす)」という茄子があります。

「佐土原ナス」は生で食べるとほんのり甘くリンゴのような味わい。火を通せば果肉はとろける柔らかさ、口の中ではふわっと甘さが広がり、肉厚で上品な美味しさを感じることができます。

佐土原藩で親しまれていた佐土原ナスは当時病気に弱く、形が不揃いで量があまり採れないという様々な欠点がありました。そのため、千両茄子などの病気に強く、色艶や形が整っている、多収性に長けた茄子から市場を奪われてしまい、80年代には姿を消してしまいました。

生産されなくなり、行く当てのない「佐土原ナス」の種は宮崎県総合試験場に種の保管されました。それから20年後保管していた種を播いたところ、多くの種が不発芽のなか、たった4粒の種だけが奇跡的に芽をだしました。

2002年に、35株に増えた小さな苗を試行錯誤を重ね、ようやく少量を生産することができ、市場へ出荷することが出来ました。

すると口の中でとろける美味しさはすぐに評判となり、「佐土原ナス」の問い合わせが殺到しました。

昨今の燃油や肥料価格の高騰、円安などの世界情勢の影響を受け、農業者にとっては生産コストが増大するなどの深刻な状況が続いています。一部の伝統野菜は そのコストに見合わない収穫量から姿を消しつつあります。

今や一流の料理人が仕入れたがる「佐土原ナス」安くはない品種ですが、野菜の持つ力を感じさせてくれ、料理に向き合う姿勢を正してくれます。


コメントする
2 件の返信 (新着順)
江戸っ子ぴぃ バッジ画像
2026/06/25 17:55

「佐土原ナス」 種ができるのに、少ない生産量って、不思議ですよね。自宅で「佐土原ナス」を育てることはできないのかしら?と思って調べてみたら、種があるではないですか!!
ところが、この販売している「佐土原ナス」は「黒光佐土原ナス」と言って、家庭でも育てやすいように品種改良されている品種でした。
しかも、本家「佐土原ナス」は育てるのが むずかしいことがわかりました。
まず、育てられる温度が20度~30度まで。これを超えても下がっても実が付かないらしいです。
ナスはもともと肥料好きな植物なのに、それ以上に、肥料好き。水の与え方も独特だとか。。。。
これでは、自宅で育てるのはむずかしいですよね~
リンゴのような味がする「佐土原ナス」 出会うことができるといいな~


ティム
2026/06/26 01:00

コメントいただきありがとうございます。佐土原ナスにご興味をもっていただきうれしいです。
アクがないため生で食べられますが、火を通した時に佐土原ナスは、その実力を発揮いたします。じゅうぶん主菜としての役割を果たしてくれます。
おそらくその味は、記憶に残っていくものになります。
関東のスーパーマーケットに並ぶことはないと思いますが、都内アンテナショップには入荷するようです。

江戸っ子ぴぃ バッジ画像
2026/06/26 10:51

宮崎のアンテナショップは、新宿にもあるので、「佐土原ナス」目当てに通ってしまいたくなりました。
情報、ありがとうございます。

毎日☺
2026/06/25 08:03

『佐土原ナス』🍆
是非食してみたいです😋