画狂人葛飾北斎の美術館 ③
画狂人葛飾北斎の美術館 ③北斎筆の天井絵が描かれた二基の祭屋台があります。上町祭屋台と東町祭屋台です。上町祭屋台には、天井絵の「男浪(おなみ)」「女浪(めなみ)」があり1845年から翌年にかけて制作されました。一対で「怒涛図」と呼ばれます。紺碧の波はしぶきをあげながら、激しく渦を巻いています。代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪
画狂人葛飾北斎の美術館 ②
画狂人葛飾北斎の美術館 ②北斎専門の美術館は日本に2館しかありません。北斎館とすみだ北斎美術館です。北斎館は晩年の作品を中心に展示されているのが特徴です。 北斎館内回廊一点物の大変貴重な肉筆掛軸を多数所蔵・展示しており、北斎最後の作品と考えられている「富士越龍」は必見です。「富士越龍」北斎がその生涯の中で繰り返し描いてきた富
画狂人葛飾北斎の美術館 ①
画狂人葛飾北斎の美術館 ①なぜ北斎の作品を専門に扱う日本初の美術館が、人口1万人ほどの小さな田舎町に誕生したのでしょう。北斎館は今から48年前、1976年にオープンしました。北斎館が出来る前は、小布施の地元の人に北斎はあまり知られていない存在だったようです。北斎の作品は一般のお宅の蔵などに眠っていることもあり、海外の画商が買
神奈川沖浪裏(冨嶽三十六景 )
神奈川沖浪裏(冨嶽三十六景 )2023年3月21日、第14回アジア・ウィーク・ニューヨークで行われたクリスティーズのオークションで、北斎の「神奈川沖浪裏」が約3億6000万円で落札されました。北斎作品の中での過去最高額を記録しました。版木が摩耗していない初期の摺りで、線がクリアなことが評価されたそうです。とはいえ、何百枚と出回る