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ティム
2026/05/13 12:35

谷中生姜

夏の風物詩として親しまれている葉ショウガ。葉付きのまま若採りされた生姜で、緑の葉茎、白い根茎、そしてその境目に現れるほのかなピンク色が目にも鮮やかです。中でも谷中生姜は、葉ショウガの代表格として広く知られています。

かつて東京の谷中本村(現在の荒川区西日暮里1丁目、2丁目)で栽培された葉ショウガが本来の谷中生姜です。谷中は水に恵まれ、排水も良く、しかも西日に当たらない土地で栽培されていました。三河島や尾久でも栽培されていましたが、谷中本村で栽培されたものはスジがなく香りも良いものでした。

江戸時代はちょうどお盆の時期に収穫され、暑い夏場、食欲が落ちる時期に、辛味が少なく爽やかな香りの谷中生姜は、殺菌効果も期待できる貴重な食材として、商人や職人、寺社などでお中元の贈答品として大流行しました。そのため盆生姜とも呼ばれていました。

しかしながら関東大震災後、都心部の市街地からの人口流入等により、栽培していた農地は格段に減り、戦前にはついに谷中生姜は栽培されなくなりました。

​現在は千葉県を筆頭に埼玉県、静岡県が産地となっており谷中生姜の名称を引き継いでいます。

​葉ショウガ(谷中生姜)は、葉がピンとして濃い緑色のもので、根は白く、付け根の赤みがくっきり出ているものを選びましょう。​また太いものより細いものの方が繊維がなく食べやすいです。

葉しょうがに含まれるジンゲロールという辛味成分は冷えの改善、免疫力向上、コレステロール値の抑制、代謝の向上など、高い健康効果が認められている成分ですのでおすすめです。

スーパーで見かけてもどう調理したらいいかわからない場合は豚肉(バラ肉など)を巻き、塩コショウで焼いて、醤油やみりんで甘辛く味付けるとご飯が進む一品になります。

晩酌をされる方は生のまま味噌などをつけて食べるのが定番になっています。


四季に恵まれた日本では、食材の旬を大切にしてきました。
旬のものは栄養価が高く、またその季節の体調にとって必要な栄養素を含んでいます。

旬の時期に出回り始めた「初物」を食べると寿命が七十五日延びるといわれ、「初物七十五日」ということわざがあります。

ぜひ谷中生姜を食してみてくださいね。




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2 件の返信 (新着順)
まるまる
2026/05/13 16:54

谷中は生姜の産地で谷中生姜という品種があるのですね🫚
葉生姜は食べたことがありませんが、サッパリして美味しそうですね!

「茗荷谷」もありますから、あの辺りは崖地で水も染み出して薬味野菜が採れる地域だったのかな…なんて思いを馳せました。

モコッコ
2026/05/13 13:00

関西人の私は谷中生姜をよく存じませんでした🥺  関西ではハジカミと言った物を食べていました。調べてみたらどちらも葉生姜のようですね。
一度購入してみて豚肉で巻いて食べてみようかしら?  ここ何年もハジカミすら食べてませんで、存在を忘れていました😅  ティム様のお陰でまたトライしたくなるメニューが増えました👍🎶🎶🎶