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ティム
2024/11/25 23:43

箱根山戦争

箱根山戦争というものをご存知でしょうか?

昭和20年代前半から始まった、東急グループの五島慶太氏と西武グループの堤康次郎氏という鉄道業界の巨頭同士による、箱根を舞台にした縄張り争いです。いまから半世紀近く前なので知らない方も多いと思います。

争いの構図は、小田急とその背後にいる東急対西武です。小田急電鉄は1948年に東急から独立しましたが、社長には東急で副社長を務めた安藤楢六(ならろく)氏が就任したため東急の影響を大きく受けていました。西武は1945年に旧武蔵野鉄道と旧西武鉄道が合併し、新たな西武鉄道となりスタートします。

舞台の箱根に早くから着目し、投資開発していたのは西武の堤氏です。堤氏は1920年には箱根の広大な土地を入手し、後のプリンスホテルをはじめ、別荘開発等を行っていました。また、傘下の駿豆鉄道(現・伊豆箱根鉄道)を通じて、1930年頃から熱海峠―十国峠―箱根峠間など、箱根エリアの3本の自動車専用有料道路の建設をします。

東急の五島氏は箱根登山鉄道を1942年に傘下に収めます。箱根開発では西武より後発ですが、小田急として見るならば、小田原までの全線が1927年に開通し1935年からは新宿と小田原をノンストップで結ぶロマンスカーの前身を運行します。東京方面から箱根への路線を強化していたのです。

この時点では、西武は熱海・三島方面の箱根西南側から、東急(小田急)は東側の小田原方面からの輸送ルートと棲み分けができていました。

ただ、両者ともに自系列の交通手段だけで箱根を制覇したいという思いが、後に箱根山戦争と呼ばれるくらい壮絶な争いに発展するのです。

この戦争は1968年まで続き、ようやく集結するのです。

 

興味がございましたら続きをお話いたします。

 

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3 件の返信 (新着順)
MNnikotama
2024/11/27 12:03

おもしろ〜い👏👏👏
(こんな事言って🙇‍♀️💦非常識極まりない…ですよね…🙇‍♀️🙇‍♀️🙏)
興味がありま〜す🙏👍🤗
あの東急が…👏👏
ずっと箱根は小田急!とばかり思って
ました〜💦
色々な道や、交通手段が増えて
利用させて頂く立場の身ですと…😂
どちらでも…有り難いのですが…🙏

へぇ〜✨👏👏👍と…
感心させられるお話しばかりでした🙏🙏
ティムちゃんのサングラス🕶️👏👏🤗イケてる〜💓

まるまる
2024/11/26 11:50

そういう歴史があったのですね。
箱根は小田急、伊豆に行くと東急、西武バスはどちらも見かけますが、そういうものだと思ってました。
熾烈な企業間の競争があったのですね。

j ill-mam
2024/11/26 10:44

とっても興味あります!!!
箱根は東京から近いので、皆さんよく行く所ではないかしら!?
箱根駅伝ももう直ぐですから、タイムリーなお話😀💕
是非聞かせてください😍