ティム
2025/11/05 20:41
立冬
古代中国では、農業に活かすために太陽の位置を24等分にした「二十四節気」というもので季節を表しました。これは、春分・夏至・秋分・冬至という節気を中心に、春・夏・秋・冬とした暦で、約15日ごとに季節感を表す名前が付けられています。
例えば冬ですと立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒となります。冬を表す節気の中心は冬至で、気温が低く、最も日照時間が短い日になります。
今年の冬至は12月22日です。この日を境に日照時間が長くなりますが、次第に気温は低くなります。
しかし、二十四節気では気象の動きまで読み取れませんでした。
そこで詳細な季節の変化を知るために、二十四節気をさらに約5日ごとに分けた七十二候を作りました。
24の節気に対してそれぞれ3つの候を設置し、約5日を1つの候として初候・次候・末候の三候にわけました。
2025年の立冬は、11月7日(金)~11月21日(金)です。
七十二候では、11月7日~11月11日が山茶始開(つばきはじめてひらく)
11月12日~11月16日が地始凍(ちはじめてこおる)
11月17日~11月21日が金盞香(きんせんかさく)となります。
「山茶始開」とは、つばきはじめてひらくと読みますが、山茶花(さざんか)の花が咲き始める頃を意味します。
「地始凍」は大地が凍り始める頃
「金盞香」は水仙が咲いて芳香を放つ頃を表します。
このように七十二候は、季節の移ろいを鳥や虫、草花、風などの自然の動きを短文で表現したものです。
日本の暦は、花鳥風月の情緒があふれ、暮らしに役立つ知恵の宝庫でもあります。
繊細な季節の移ろいと、先人の叡知に感謝して立冬を迎えてはいかがでしょうか。
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件の返信
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投稿を表示ティム様、いつもためになる投稿を有り難うございます。
私もいつからか二十四節気七十二候に興味を持って、
歳時記カレンダーをかけるようになりました。
ティム様の博学ぶりには、足元にも及びませんが、
四季から二季になりつつある日本だとしても、
二十四節気七十二候を意識した生活が少しでも送れたら‥と思っております🍀