隈研吾の手による庫裏と黄檗宗寺院
東京・白金台にありながら、目黒通りから一歩足を踏み入れるだけで都心にいることを忘れてしまうような感覚になるところ。
日本三禅宗の1つに数えられる黄檗宗(おうばくしゅう)の古刹 瑞聖寺(ずいしょうじ)です。
日本での禅宗は、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗の三宗に分類されます。
臨済宗は14派にわかれ、各派ごとに本山を有していますので大本山はありません。鎌倉の建長寺や円覚寺、京都の南禅寺や建仁寺、東福寺などが各派です。
曹洞宗の大本山は福井の永平寺と横浜の總持寺です。黄檗宗の大本山は宇治の萬福寺になります。
黄檗宗は中国の隠元(いんげん)和尚によって江戸時代に伝えられた宗派です。
その東京での中心的寺院が瑞聖寺で、創建は1670年。関東大震災にも第二次世界大戦の空襲の際にも火災を免れた本殿の大雄宝殿は都内では希少な黄檗宗の建物です。
隈研吾が2018年に再建した、庫裡(くり)庫裡とは住職の居間や台所として使われるところです。
2020年に創建350年を迎えた瑞聖寺。その記念事業の一環として、築50年になり老朽化していた旧庫裡の改築を、現代美術に高い関心のある住職が隈研吾にデザインを依頼しました。
隈研吾建築の大きな特徴のひとつは、材料に木材を使うことが多いことですが、瑞聖寺の庫裡もその特徴が大きく出ています。
ムダな装飾を省き、シンプルな木造りの縦格子が続く洗練された空間てす。
禅宗であるこの寺院の思想ととても合っているような気がします。
水面は鏡のように、江戸時代に建立された重要文化財と現代建築によるモダンな庫裏が映り込み、数百年の時を超えた新旧建築が水面越しでうかがえます。
以前こちらでも紹介しましたが、隈研吾は「新国立競技場」や「高輪ゲートウェイ駅」をはじめとする話題の建築を世に送り出しています。玉川高島屋SC本館のファサードやマロニエ・ゲートのデザインをした建築家です。
とても珍しい黄檗宗のエキゾチックな中国様式の寺院と卓越した現代建築の粋を感じられる素敵なところです。
紫雲山瑞聖禅寺
■東京都港区白金台3-2-19
■03-3443-5525
■9:00~16:30
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投稿を表示白金台に…こんな場所が✨✨👏👏
宗派(ウチのもあり)ビックリ🫢🙏🙇♀️
またまた知識を頂戴できました💦🙏
本当に…いつも🙏有難いです💖
簡単な文字入力でも…💦の中
あ〜んなに難しいお言葉😂たくさん✨✨✨とにかく…すごい👏👏
Tim様✨✨💖🙏
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投稿を表示隈研吾さんはメディアで何度か取り上げていましたね
建築物を見るのは好きな方です😍
創造性に溢れた木造建築が多いようですが、手入れも大変なようですね💦
白金ですか、一度見に行ってみたいものです🍂