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ティム
2025/03/14 11:47

No.600 神話が息づく熱田の杜

またまた名古屋に登場です。

記念すべき600回目の投稿です。

記念してロマンティックなお話をご紹介いたします。

日本武尊(やまとたけるのみこと)は、日ノ本の平定のため西へ東へと渡るのですが、途中に伊勢の叔母である倭姫(やまとひめのみこと)に愚痴をこぼしに立ち寄ります。

すると泣き言を言わず頑張る様にと、倭姫は天之叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と布と火打ち石を授けます。

この剣は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)→天照大御神(あまてらすおおみかみ)→倭姫→日本武尊に繋がる三種の神器の一つの剣です。

その後、東征に向かう途中、熱田の地で東征に同行する建稲種命(たけいなだねのみこと)の妹の宮簀媛(みやずひめ)と出会います。

出会いの地は、熱田神宮南門近くの松姤社(まつごしゃ)と言われています。まだ熱田神宮がなかった時代です。日本武尊は宮簀媛に「東征が終わったら契りを結ぼう」と約束を残し、東征とへ向かいます。

途中、現在の焼津の地で敵の罠による放火で窮地に至りますが、倭姫より譲り受けた火打ち石で草に火を放ち、天之叢雲剣を振ったところ、風向きが変わり敵を撃退します。

剣が勝手に動いたともされ、焼津の地が当時、草薙と呼ばれていた事から、神剣の名は草薙剣という名になりました。

東征も無事終わり、大和の国、そして宮簀媛の待つ尾張国へと帰路につきます。しかし同行していた兄は途中で亡くなってしまいます。日本武尊は急いで宮簀媛の元に戻り、兄が亡くなった事を報告します。そして宮簀媛の悲しみを想い、この地に留まり、妻として迎え入れます。

幸せな時を経てある日、伊吹の神の話を聞き、日本武尊は征伐に向う事となるのですが、東征にて使用した草薙剣を何故だか宮簀媛に託して置いていきます。

征伐に向かうのですが、草薙剣を持っていない日本武尊は対峙した伊吹の神に敗れてしまい、大和の国へと敗走します。途中、現在の亀山で絶命してしまうのです。
お供の者達が、日本武尊を亀山の地に埋葬し、嘆き悲しみの歌を歌った時、埋葬したところより大きな白鳥が舞い上がります。

日本武尊の訃報を聞かされた宮簀媛は、悲しみの中、「御食を用意して待っているのに、何故、私の元へ帰って来ないのか?」と、氷上姉子神社の地で、形見となった草薙剣を守り抜く事を誓い、生涯独身を貫く事となります。
宮簀媛も高齢となり、形見の草薙剣を末代まで守ってくれる祠が必要と考え、出会いの地である熱田で、熱田社の創建を決めます。

熱田社の創建の場所は白鳥の生息地であり、亀山の地で、白鳥となってこの世を飛び立ち、熱田へ舞い降り、宮簀媛の元に戻って来たとされているのが「白鳥伝説」です。

草薙剣が御神体として祀られている熱田神宮は、以来、伊勢の神宮につぐ格別に尊いお社として篤い崇敬をあつめ、延喜式名神大社・勅祭社となりました。

 

宮簀媛の想いの詰まった熱田神宮のロマンティックなお話でした。

熱田神宮に行かれたら、この話を思い浮かべて参拝してみてはいかがでしょうか?

 

いつもコメントいただきありがとうございます。皆さまのおかげで600回を迎えることができました。これからもよろしくお願いいたします。

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3 件の返信 (新着順)
Law
2025/03/16 01:57

輝かしい600回記念…✨✨🌟
おめでとう存じます。

気がとおくなるような回数
ひとえにティム様のご尽力の賜✨
600回おめでとう存じます🌟
写真御投稿 情報発信等
拝読し御礼申し上げます。

時節柄
御健康に御留意くださいませ

MNnikotama
2025/03/15 00:27

㊗️600✨👏👏👏🤗
LOOPの皆様に毎回意味深い楽しい😊
お話しのお伝えをティムちゃん達と
600回も🙏頂きまして誠に有難う
ございました💖
記念のNo.600が💕ロマンティックな
『白鳥伝説』の熱田神宮…🙏👍
大変嬉しく拝見させて頂きました🙏
今回も可愛らしいお召し物がお似合いのティムちゃん達…この時期ならではの🌸がオシャレ✨✌️
まだまだ広い日本を堪能させて頂き
たく…いずれは〜🌎へ😅💦などと…
お忙しいお立場でいらっしゃる
Tim様に1000回へ続く道の未来を✨と…
夢みたいなお願いを申し上げます🙏
白鳥守💖…私も欲しい🤗💕🙏

まるまる
2025/03/14 18:30

600回目のご投稿おめでとうございます㊗️🎊✨
それに相応しい壮大なロマンですね💕
以前参拝した時、夫の案内でJR熱田駅のホームを見て、周りの景色に不釣り合いなほどものすごく長いのを見て驚きました。貨物駅でもあり、大正に入るともっと神宮の近くに名鉄の駅ができてさびれていったとのことですが、参拝客で賑わう往年の様子が目に浮かびました。
またいつか訪れてみたいなと思います⛩️