江島神社 ④ 奥津宮
辺津宮と中津宮から少し離れた場所にある奥津宮(おくつみや)は、江島神社でも高台に鎮座しています。宗像三女神(三姉妹)の長女にあたる女神・多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)が祀られています。
「欽明天皇の御宇、神宣により詔して 宮を島南の竜穴に建てられ一歳二度の祭祀この時に始まる」 とあります。
これは、欽明天皇の勅命で島の洞窟に神様を祀ったのが、江島神社の始まりであるということが記されてます。 江島神社は、当時は、 御窟(おんいわや)を本宮といい、奥津宮を本宮御旅所と呼んでいました。 奥津宮のご祭神、多紀理比賣命(タギリヒメミコト) は海人集団の祭る神、安らか に海を守る神様といわれています。
ちなみに御窟(おんいわや)は現在の岩屋です。
相模湾を臨む岩屋(龍神伝説発祥の地)に一番近い奥津宮は、昔は岩屋本宮に海水が入りこんでしまう4月・巳の日から10月・初亥の日までの期間は、岩屋本宮のご本尊が、奥津宮に遷座したと言われています。

奥津宮の入口には源頼朝寄進の鳥居があります。頼朝は、江島神社に数度にわたって参詣、参籠し、 その都度、信仰上の対象を寄進していました。

奥津宮の拝殿の天井を見上げると「八方睨みの亀」と呼ばれる亀の絵が描かれており、どの方角から見てもこちらをじっと見られているように感じる不思議な絵です。江戸の絵師・酒井抱一によって描かれたものです(現在のものは片岡華陽が描いた 復元画です)
拝殿の両サイドには、龍と弁財天が描かれた大きな杓文字があります。

まさに荘厳という言葉が相応しい奥津宮の本殿は、2011年に再建されました。
奥津宮の拝殿向かって右側の燈籠には竜宮の乙姫、左側の燈籠には亀に乗った浦島太郎が彫られています。他の宮は龍の手水舎ですが、奥津宮は亀で、至るところに亀が彫られており、まるで竜宮城へと案内されているようです。
奥津宮へは高低差が激しくなり、階段を上り下りの道で、エスカーもないため夏場は辛いですが、途中、削られた山間から相模湾が見えるなど、その独特の風景を楽しめます。
また店も多いため街並みを楽しめます。

次回は、いよいよ江の島弁財天信仰発祥の地である岩屋本宮の真上に鎮座する龍宮(わだつみのみや)から岩屋本宮までご紹介します。
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投稿を表示🙏④も奥の深いお話し✨✨
遠くからは小さき島と思っておりましたが…💦💦🙇♀️
しかも…勝手に平らなイメージを
持っておりましたが…
しっかり高低差があり😊海の見える
高台の景色なんですね〜✨🙏🙏