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ティム
2025/11/24 15:09

粋なやり取り

酉の市は、11月の酉の日に、関東地域の酉の寺や神社で行われる、開運招福・商売繁盛を願う祭りです。
江戸時代から続く年中行事です。「春を待つ 事のはじめや 酉の市」と其角が詠んだように、正月を迎える最初の祭りとされています。

謂れは諸説ありますが、神道では日本武尊の命日とされる11月の酉の日に、感謝を伝える祭が行われるようになったようです。

関西ご出身の方には何の事?という感じなのですが、関西の新年1月10日に行われる十日戎とほとんど同じです。違いは御祭神のほか、熊手くらいのような気がします。関東の熊手は爪の向きが手前、関西の熊手は爪の向きが逆で後ろ側に向いているのです。

 

酉の市では熊手を買う時には、値札がないため、まず値段を聞き店の人と価格交渉します。

値引き交渉が成立した後、客側は「お釣りはご祝儀」と言って、最初に提示された金額を全額支払います。店側が威勢よく「手締め」をしてくれます。これが酉の市での伝統的な粋な流れですが、このやり取りは時代とともになくなりつつあります。匙加減というのは難しいのでしょうね。

今年一年の恵みに感謝し、来年の福を願う酉の市。熊手を買わなくても手締めの掛け声を聞きながら来年を想いお参りするのも粋なものです。

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3 件の返信 (新着順)
まるまる
2025/11/26 21:09

酉の市とはそういう場なのですね。
粋なやりとり、大きな熊手、いまに残る江戸情緒を感じに行ってみたくなりました。

シュク
2025/11/25 09:58

酉の市、行ってみたいと思いつつ日々の慌ただしさに日を忘れ…
熊手を買う時にそんなやりとりがあるのですね🤭想定以上の値段を言われてしまったらどうしましょ、と考えてしまった私は無粋というのでしょうね💦

モコッコ
2025/11/24 17:28

とても勉強になりました✌️👏👏私は関西なので十日戎の方が馴染みますが、商売繁盛ってイメージで行ったことないです😙威勢があって良いもんですよね。


ティム
2025/11/24 20:41

コメントありがとうございます。この値引き交渉は、関西の方には不思議なものなんですよね。

店主が最終的な価格(例えば1万円)を提示したら、客がそれをさらに値切ります(例えば9,000円)。そして、最終的にその値引き交渉で浮いた1.000円を、「ご祝儀」として店主に戻します。
一見、値切った意味がないように見えるこの作法ですが、これこそが江戸の縁起を担いで金運を上げるといわれるもののようです。

モコッコ
2025/11/24 21:04

確かに関西人とは感覚が違いますね🤔
粋というものもあるのかしら?

江戸っ子ぴー バッジ画像
2025/11/25 15:34

そんなやり取りが江戸っ子にも 備わっていたのですね~
手締めの習わしが気恥ずかしくて、小さくなってしまう私ですが、江戸っ子としてこんな粋なやり取りを知っていたら 堂々と熊手を購入しに行けそうです!