現代彫刻の先駆者とされるルーマニア出身の彫刻家、コンスタンティン・ブランクーシ（1876～1957）を日本の美術館で初めて紹介しています。

開催していることすら知らなかったのですが、先日録画してあった「美の巨人たち」を見返していて気付いたのです。

調べたら7月7日までだったので慌てて行ってきたというわけです。。

今まで開催されてないのは、作品の集まりづらさが大きな理由だそうです。

作品を所蔵しているのは、パリのポンピドゥー・センターとアメリカのフィラデルフィア美術館などに限られてます。

彼の彫刻は、繊細な木や石膏が使われたり、比較的扱いやすいブロンズもケアが必要な鏡面仕上げだったりと、全般的に作品輸送に美術館がセンシティブにならざるを得ないのです。

ブランクーシの創作は、木や石を直彫りする手仕事で、自分ひとりで作品を作り上げることに非常にこだわりました。

いっぽう、彼が身を置いた近代彫刻の世界は、制作の分業化が進み、作家の原型を再現する下彫り工や型取り工が複数人いたのです。

分業による大型モニュメント像を多数手がけ成功した代表的な存在がオーギュスト・ロダンです。

ブランクーシは、知人にロダンを紹介されて、彼のアトリエで下彫り工として働き始めますが、1か月ほどで辞去したそうです。

さて、ブランクーシはどれくらいの方がご存知なのか未知数ですが、結構、混んでいると聞いていたので半信半疑でしたが。。。

簡単に言えば、会場には見たいと訪れている人々が想像以上に多く真剣に見てるのです。

ブランクーシ。少し深掘りしてみましょう。