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babicka(バビチカ)
2025/05/26 13:14

古希㊗️記念ひとり旅日記⑰ (5/21最終日/紙漉き体験編後半)

紙漉き体験をした「天神産紙工場」は、愛媛県の内子町にある大正8年(1919)創業。

工場内には、当時からの設備が現役で使われていて、タイムスリップしたかのような感覚に。

最盛期には25槽の漉き舟が稼働、全国的にも珍しい規模だったそう。現在は専任の職人さんは3名ほどで(他にパートさんもいる)、障子紙、書道用紙、雲竜紙、ハガキなど、伝統工芸品である「大州和紙」を全て手漉きで作り、全国に出荷。別棟のショップでも販売している。その専任職人さんのひとり、KCさんが紙漉き指導のあと、工場内を案内してくれて、色々なお話を聴くことができたの。

ここで使用している和紙の原料は、楮(こうぞ)▪三椏(みつまた)▪雁皮(がんぴ)。

Aは原木(何の原木かは聞き逃した😅)。Bは原木からはがした皮(皮が原料になる)を様々な処理をして水に晒してあるもの。Cはトロロアオイから抽出した、和紙の原料に添加する液体。漉き舟(原料の入った槽)の中で繊維を沈ませないようにしたり、水中で繊維を分散させたりするために投入する。花オクラとも呼ばれる植物で根に強力な粘性があり、それを利用しているのだとか。

職人さんの紙漉きの様子も見学。私たちが体験した倍くらいある簀桁(D)を操り、どんどん漉いては重ねていく(E)。矢印(F)のように、たくさん重ねても、この後の作業で1枚ずつはがせるのはトロロアオイのお陰らしい。何枚もズレることなくピッタリ重なっていく😳、流石プロだなぁ!その重なったブロック状のものを、圧搾機(G)にかけて一晩置くと、

水分が抜けて半分くらい(H)になる。それを1枚1枚はがして乾燥機にのせ、ブラシで平らに広げていく(I)。この乾燥機は三角柱を横にした形をしていて、1枚張りつける毎に回転して次の面が現れ、効率良く乾燥工程が進む。穴やキズ、破けたりしたものは(J)、まとめて再び水に浸して煮て、和紙の原料になる。なるほど~ 

そうこうしている内に、

私たちが漉いた和紙の乾燥が済み、いよいよ乾燥機から剥がす瞬間が!

⑬乾燥機にピタッと張りついている和紙の、端っこをホジホジして剥がれやすい箇所を探る。 ⑭私が戸惑っていると、KCさんが「ここが…」と教えてくれて ⑮ぴりぴりと剥がし始める ⑯慎重に慎重に😅 ⑰おぉ~😳破れずに、綺麗に剥がせた!😆⑱わぁ~い🙌、2枚とも大成功!😍

⑲友人も大成功😉 そうそう彼女が着ているのは、私が今回の旅のサポートをしてくれたお礼にプレゼントしたオリジナル👕。ずいぶん前に私が描いた絵だけれど、今回の旅に合わせてプリントしたもの。バラ🌹にちなんだ旅だし、彼女の家のお庭にも端正込めたバラがたくさん咲いていると聴いていたし。喜んでもらえて、良かったぁ~🥰

体験や見学でお世話になった職人男子のKCさんは、東北出身なのだけれど、伝統工芸品の和紙作りに魅せられて、故郷から遠く離れたこの愛媛県の天神産紙工場へ弟子入りしたのだそう。紙漉きへの熱い想いをたくさん語ってくれて、ハンドクラフト好きの私たちは、んもぅ一言一言に感動しちゃった😍 彼のほうも、私が着ていたTシャツのマヌルネコの絵や、彼女が着てくれたバラ👕、その彼女がアンティークビーズでアクセサリーを作ったり、古布をバッグやお洋服にリメイクしたりする話に、いたく関心を持ってくれたりで、3人でハンドクラフト話で大盛り上がり!べらぼうに楽しくて、有意義で、充実した体験となりました💕

さて、この和紙にどんな絵を描こうか🎨、めちゃめちゃ興奮しちゃふ~♪♪♪

KCさん、本当にありがとうございました! 

(内子町散策へ続く)

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6 件の返信 (新着順)
MNnikotama
2025/06/05 17:54

素晴らしい和紙のご完成✨
おめでとう御座います👏👏👏
工場は本当にタイムスリップですね〜😅
芸術にご関係深い皆様では
やはり楽しく興味深いお話しでさぞ
盛り上がられました事でしょう

素晴らしい記念のお一人旅🐸✌️
こちらもご一緒させて頂けまして
有難うございました🙏
お疲れが出られませんように💖🙏

イチゴ
2025/05/27 09:45

とても有意義な紙漉き体験でしたね✨
私も紙漉きを教えて頂いたことはありますが教室での絵画作成の工程での授業だったので…職人さんから工場で本格的な紙漉きは人となりまで会話も弾んで素敵な1日でしたね💖
ご友人も素晴らしいアーティストでいらっしゃるブラボー!

また作品拝見出来るのを楽しみにしております😊


嬉しいコメントをありがとうございます!
普段でも、文具売場や画材屋さんへ行くと興奮してしまうのですが、ここの販売所でも色々な和紙があって、どれもこれも買って帰りたい衝動と闘ってきました😆

イチゴ
2025/05/27 12:55

文具画材!
楽しいですよね💖
私も大好きな売り場です✌️🤗
ホント楽しそうな旅🤩

ムムムノム
2025/05/27 09:17

いつもフットワークいいですね。
大きな和紙ができるのですね。
どんな絵になるか楽しみですね。


漉けるのは、せいぜいハガキか半紙くらいの大きさかなと思っていたので、大きな和紙になって、とっても嬉しかったです😊
紙漉き体験+工場見学=1650円、私たちは紙1枚追加だったので、+500円。
2,150円で、伝統工芸品である大州和紙2枚を漉く体験とお勉強ができるなんて、お得過ぎる~って思いました😆

まるまる
2025/05/26 21:01

わあ!紙が出来上がったのですね✨
2枚とも成功おめでとございます🎉
こんなに大きな紙をきちんとした四角形に作るなんてすごいですね👏✨
クラフトのお好きな方々のお話、盛り上がったことでしょう💕旅先で素敵な出会いが重なって、それも楽しいですね😃

江戸っ子ぴー バッジ画像
2025/05/26 17:23

前々から、和紙を作っているシーンをテレビなどで拝見している時に、和紙を作る時に、水分をふくんだ和紙を あんなに重ねても一枚づつ取れるのはどうしてなのかな~って考えていたら、トロロアオイのおかげなのですね!!
旅先で作った和紙に、バビさんが何かに利用されるとしたら何ができるのでしょうか?そちらも、また楽しみです。今頃、イメージがいっぱい膨らんでるのでしょうね。


トロロアオイ液に触らせてもらったのですが、ベタベタという感触ではなく、何とも表現が難しいのですが…しいて言えばスライム? 接着剤ではなく、剥離材の役目なんですね~
これを紙漉きに使おうと考えたヒト、偉い!
この和紙には絵を描きます。モチーフはまだ思案中なり。

Law
2025/05/26 13:23

拝読いたしました…
拍手喝采~…☆☆☆☆☆

鳥肌が立ち
感涙……
爽やかで清らかな
こちら…
サザ波たててしまいご容赦ください


そんなふうに言っていただけて、ありがとうございます😭
職人男子KCさんが、本当に本当に素晴らしい方で、伝統を守る若者がいる、なんてステキでしょう💕
私も友人も。ここで彼に出会ったことは宝物だね、と。