Photoシェア

ティム
2025/09/01 15:19

厳島神社 客神社(まろうどじんじゃ)

標高約530mの弥山(みせん)を頂き、瀬戸内海に浮かぶ島は、古くからその秀麗な姿の山そのものが信仰されてきました。

厳島という名前も「神をいつきまつる島」が語源とされます。ここは、本来人が住んではならない島であり、神職も島に渡るのは祭祀のときだけであったと伝えられています。

このように弥山をはじめ、島全体がご神体であり、神聖なものとされていました。

厳島神社が海辺にあるのは、木を切ったり土を削ったりすることでご神体を傷つけるのを恐れ、島の上を避けて社殿が造営されたからです。

そのため、日本で唯一、潮の満ち引きのある場所に寝殿造りの社殿群と大鳥居から成る嚴島神社が平清盛により建立されました。

平清盛は、当時盛んに行われていた日宋貿易(にっそうぼうえき)を成功させるために、海の安全を強く願っていました。そのため、航海を守る神様を信仰し、大改修を行ったのです。

 

このように平清盛が深く信仰したことから、神社の名は広く知られるようになります。

清盛の厚い信仰と平家の権勢により、厳島神社は京都の文化が持ち込まれるなど宮島は栄え、武士として初めて太政大臣となった清盛の権威を象徴する場所となります。

そのため瀬戸内海を往来する漁民や、商人たちの「嚴島詣」が盛んになっていき、江戸時代には伊勢詣、四国遍路と並んで西国の民衆の代表的な参詣地として流行したようです。

 

厳島神社入口を入り、東廻廊を進むと最初にたどりつくのが客神社(まろうどじんじゃ)です。摂社のなかで最も大きい神社であり、天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)、天穂日命(あめのほひのみこと)、天津彦根命(あまつひこねのみこと)、活津彦根命(いくつひこねのみこと)、熊野櫞樟日命(くまのくすびのみこと)の五男神を祀っています。

神様や参拝者を迎え入れる場所で、素通りしてはいけません。厳島神社に行くと、まずはこの客神社に立ち寄ります。
厳島神社全体が1996年に世界文化遺産に認定されましたが、この「摂社客神社」も同じく認定されました。
 

コメントする
1 件の返信 (新着順)
MNnikotama
2025/09/05 09:47

こちらからのお写真✨
初めて拝見させて頂きました🙏
このような経験😊なかなかできない
有り難い事と感謝します🙏
島全体が✨御神体なのですね👏🙏