たまがわLOOP オンライン

Photoシェア

ティム
2025/05/14 13:47

豪華すぎた宮殿 後編

豪華すぎた宮殿が御所として利用されたは大正末期から昭和初期にかけて昭和天皇が過ごした5年間だけでした。
戦後になり皇室財産から国に移管された東宮御所は、「国立国会図書館」「憲法調査会」「東京オリンピック委員会」といった内閣や国会の公館として使用されることになります。

その後国際関係が緊密化したことから、外国の来賓を迎えるための迎賓館が必要とされます。そこに白羽の矢がたったのが赤坂離宮だったのです。1968年に迎賓館改修工事が着工になりますが、それまで一度も本格的な改修を行っていなかった赤坂離宮は傷んでおりましたが、ここでも明治の創建当初の豪華さを引き継ぎヴェルサイユのグラン・トリアノン宮殿が参考にされ、金箔や塗装、天井絵画なども修復されます。莫大な工事費で約6年の歳月をかけて迎賓館として生まれ変わったのです。

その後、アメリカのフォード大統領を初めて国賓として迎えたのを皮切りに、先進国首脳会議などの歴史を見守る華やかな会場となっていくのです。

 

東宮御所として、当時の日本が西洋の列強諸国に肩を並べるため渾身の力を込め、一切の妥協を許さず造り上げた宮殿。その絢爛豪華な装飾は、迎賓館赤坂離宮となった今も変わりません。室内には国内外の家具や美術工芸品が並ぶが、その多くが今では入手することが困難なほど貴重な品の宝庫です。

迎賓館内は一切の撮影は禁止されていますが、その場に立てば、日常とはかけ離れ過ぎた世界を体験できるのです。

館内には数々の有名な間があり、どれも想像をはるかに超える豪華なもので、ここでは紹介しきれませんが、ひときわ重厚な魅力を見せてくれるのが「花鳥の間」です。ここは現在公式晩餐会が開かれる会場となっています。最大の見どころは、壁に30面飾られた七宝の額で、さまざまな鳥と花や草木が描かれています。卓越した技術力、名のある画家と名工が作り上げた作品は、今では作ることのできない大変な価値のものだそうです。

 

游心亭 五七の桐紋

迎賓館赤坂離宮には、昭和の改修時に新しく建てられた和風別館(写真)があります。「游心亭(ゆうしんてい)」といいます。設計は現在の東宮御所を手掛けた谷口吉郎氏です。長男は谷口吉生氏で葛西臨海水族園を設計しました。

ここでは靴を脱いでスリッパに履き替えますが、後ろを振り向かず(脱いだ靴を気にせず)まっすぐに進むよう案内されます。国賓になったつもりでそのまま後ろを振り向かず前にお進み下さい。ということです。

主和室からの戸外の眺めは圧巻で、日本庭園の美しさに、大きく広がる池。そこには立派な錦鯉がいます。建物の前の池に差し込んだ太陽の光が反射し、建物の中の天井や柱に水のゆらぎがゆらゆらと映し出されるしくみになっています。

和風別館は自由に参観する事はできず、事前に申込いたします。時間毎に15名程度の人数で必ずガイドの方と警備の方の誘導がつきます。

本館宮殿だけでも十分ですが、ぜひ日本文化の贅を尽くした游心亭を一緒に参観することをおすすめいたします。

游心亭も内部は一切撮影できませんが、外観や庭園などは撮影できます。

日本の威信をかけた迎賓館は素晴らしいところでした。ぜひまた行きたいと思いました。

和風別館庭園

和風別館は下記より申込できます。

https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/visit/visit_fees/

コメントする
1 件の返信 (新着順)
MNnikotama
2025/05/14 16:40

🙏👏👏👏
本当に赤坂✨ですか〜
のお誘い💖にワクワク💖です🙏
とにかく…✨
後編も価値ある大切な深きご内容✨
ティムちゃん達のお姿も💖✨
凛々しく感じられるほど👏👏👏
豪華絢爛✨正にこの事なのでしょう
と…拝見してみたい気持ちがいっぱいになりました…🙏🙏🙏
沢山の皆様がバスより降りて迎賓館の中へ〜のご様子に対面した事が
ありましたが…💦私などは…
到底入れないよね〜と母と話しながら
🚙で通過していた事を懐かしく
思い出しました👏😊🙇‍♀️