ティム
2025/08/18 01:57
鶴岡八幡宮 ① 由比若宮
本日から夏の鎌倉編です。休日はオーバーツーリズムで混み合う鎌倉ですが、紫陽花や紅葉時期以外にも真夏でないと見れないものもあります。鎌倉を象徴する鶴岡八幡宮をご紹介いたします。
由比若宮社は、相模守であった源頼義が「前九年の役」で奥州の豪族・安倍氏との戦いに臨むに当たり、源氏の氏神である京都の石清水八幡宮に戦勝祈願を行います。奥州平定した翌年に報賽の意を込め、由比の地(材木座)に京都・石清水八幡宮を勧請し祀りました。それが、由比若宮の始まりです。
その後、源頼朝が鎌倉入りの際に最初に参拝した神社として、この場所を非常に重要視しました。その後、現在の雪ノ下に鶴岡八幡宮を建立します。
八幡宮が現在の場所に遷った後も鶴岡八幡宮という名前がそのまま引き継がれたため、それ以後はここを元八幡というようになりました。元八幡は都市としての鎌倉がここから出発したということを示す貴重な神社です。

鶴岡八幡宮の初詣では、魔除けの縁起物「破魔矢」を手にした多くの参拝者を見かけます。授与される破魔矢は、源頼義が石清水八幡宮から勧請した際に賜った国宝「黒漆矢」に因んで作られたとされ、ここが発祥と言われています。

由比若宮は、住宅地の中にひっそりと佇む静かな神社です。そのため材木座周辺以外の方は地元でも知らない方が多いようです。
広大な敷地や壮麗な社殿はありませんが、その控えめな佇まいこそが訪れる人の心を和ませます。境内にある石清水ノ井(いわしみずのい)は、創建当初、神を迎えるための井戸で、今でも清らかな水をたたえています。


由比若宮に行く途中、大町に山形そば「ふくや」という店があります。看板メニューの山形そばを中心に、山形のお酒や食材が楽しめます。
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