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ティム
2024/06/22 21:32

小布施堂

もともとの小布施堂は塩問屋、茶問屋、菜種油、酒造業、薬屋などを手広く営む商家で、家業の中核が江戸中期1755年に創業された桝一市村酒造場でした。その桝一が明治後期に栗菓子製造に乗り出します。当時の缶詰技術と酒造場としての工場生産方式を導入して銘菓「栗かのこ」を作ります。これが小布施堂の前身となります。銘菓「栗鹿ノ子」に発展していきます。

栗菓子は、量産型の日持ちする商品が主流でしたが、小布施に観光客が多く来始めたころから、やはり目指すべきは菓子屋ではないかと思うようになります。工業製品のような分業ではなく、原料の選別から焼いたり砂糖を混ぜたり、季節や温度によって微妙に分量を変える菓子作り、それが菓子屋の原点である生菓子だと思いだすのです。

そうして生菓子が並ぶようになります。

いまでは一部都内のデパートでも小布施堂の生菓子は買えるようになりました。

 

小布施堂敷地内の栗の木

栗菓子店の強みを生かし不動の人気となったモンブラン。スィーツブームも後押しして、観光客の目当てともなりました。

さて小布施堂のモンブランですが、看板は朱雀モンブランです。

小布施堂本店では、毎年秋の期間限定で「栗の点心 朱雀」が提供されます。

その年の秋とれた栗15個ほどを蒸して、糸のように絞って重ね、栗本来の味を楽しむため中のあん以外は砂糖を一切使っていないのです。

毎秋「栗の点心 朱雀」を食べるために、多くの方が小布施を訪れ列をなします。

今年は提供期間:令和6年(2024年)9月7日(土)~10月16日(水)だそうです。

モンブラン朱雀

もし小布施に来る機会があれば、軽い食感のセミフレッドアイスにナッツをあわせ、クリームと銘菓栗鹿ノ子を重ねて、栗あんを贅沢にのせた「モンブラン朱雀」をぜひ、食べていただきたいと思います。

こちらは小布施堂の専門店「えんとつ」で店頭でのみ食べることができます。

小布施堂と桝一を経営する市村家。いまでは、売上規模は、栗菓子と酒で10対1。主力は完全に酒から栗菓子に移りました。

 

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2 件の返信 (新着順)
豆大福
2024/06/23 08:19

モンブラン大好きなんです😍
小布施に行ったら、絶対に「モンブラン朱雀」食べます👍

商品だけでなく、小布施のこと、お店の歴史まで教えていただきありがとうございます🩷

MNnikotama
2024/06/23 01:29

👏👏🙏
😋😋😋👏👏💖
凄いですね🙏🙏👍